冤罪事件をなくそう
実際にあった冤罪事件の支援者や被告人本人のコメントを掲載することにより、真実を証し、不当な権力からの救済に少しでも寄与し、同時に現在の司法の問題点を明らかにすることを目的としてます。

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第7回公判~第8回公判〔HM証人〕

 平成18年5月18日と6月9日の第7回公判、第8回公判では、この事件の最大のキーマンであるHMが証人として出廷します。彼も検察官とともに現れ、他の人とは一切話が出来ない状態で登場しました。彼は弁護士が逮捕され、起訴される前は検事に「この事件は私の主導で行いました。」と供述しています。ですから、本来なら一番に逮捕されていなければならないのです。ところが実際には、彼は逮捕を逃れており、供述内容も次第に山下主導であったというものに変化しております。このことから見てもHMが検察との司法取引があったことは容易に想像できます。
 また、彼の証言がいかにいいかげんなものであるかを象徴するかのような場面も5月18日の公判ではありました。午前中の証人尋問で彼は、検察側の質問に対し、ほとんど「はい、そうです。」「そうだと思います。」としか答えていませんが、11時半頃になると検察側の様子がおかしくなりました。そのままでは山下弁護士が主導ということにならなくなってしまう内容だからです。そこで、裁判官に「すみません、これまでのところは私どもの誤導でしたので、なかったことにして欲しい。」と言い出したのです。そして、「打ち合わせをするので、休憩を入れてくれ。」と言って打ち切られ、HMを連れて検察官たちは出て行きました。これは、何を物語るのでしょうか。検察側は自らミスリードしたと言っているのです。それに対してもHMはすべて肯定しているわけですから、検察側の演出の失敗であり、とりもなおさず、彼に本当のことを言わせないようにしている司法取引が存在した証明でもあります。裁判官の前でこのような大失態を演じたわけですから、もうごまかしたりせず検察は起訴を取り下げるべきだろう、とその時私は思ったものでした。
 私に言わせれば、厚顔無恥としか言いようがありませんが、そのようなことがあったにもかかわらず、午後からはHMの証人尋問が再開されました。そして、彼の答える内容はほとんどが「先生に報告した」「先生と相談したうえで行った」「先生に指示されてやった」というものになっていました。しかし、HMは行政書士のほかに宅建の資格も持っていました(現在はいずれの資格も登録がなくなっているようです)から、不動産関係については弁護士よりはるかに詳しく、てき除というシステムについてもよく知っていました。現に弁護士の事務所から独立した後、そのシステムを利用する為の会社を自分でおこしております。そして、もう一人の主犯であるKHを弁護士に紹介したのもHMです。さらに、後で判明したことですが、弁護士の知らないところでいろんな人に沼津物件の処分の依頼をしております。このような状況をかんがみれば、この事件がHM主導であったことは疑いようがありません。それにもかかわらず、検察側があくまでも弁護士が主導したことにしたがっているということは、思惑があって、弁護士会全体に圧力をかけようとしているとしか考えられません。このことは、最近、微妙な判断が必要な案件で弁護士の逮捕が他にも発生していることからも見て取れます。
 最後に被告人弁護団からの反対尋問があり、その中で、これまでKH等がよく現金のことを弁護士が『たま』と表現していたということに対する質問がありました。その質問に対し、彼は「そのような表現を先生から聞いたことはない。」と答えています。このことは、KHたちもまた嘘を言っていたということの証明ではないでしょうか。
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【2007/03/23 12:29】 | 日本の司法は問題だらけ! | トラックバック(0) | コメント(0)

第4回公判から第6回公判

 4月21日の第4回公判から検事が現在の内藤秀男、武井聡士の2名に変わりました。この回から第6回公判まで主犯のKHが検察側証人として呼ばれ、前述のYY美も再度第6回公判で呼ばれました。今回はKHの証言及び、YY美の証言について述べたいと思います。
 KHの証言についての印象は、一貫性がないというか、支離滅裂という感じで、メモをとっていても何を言いたいのか良く分からないものでした。検察側の証人として出廷してはいますが、この方の証言が検察側の役に立ったとは思えません。ただ、それだけに弁護団も追及しやすかったはずなのですが、その割には山下弁護士にとって有利な展開とはならなかったことは残念でした。長い時間を割いたものの彼女の証言で分かったことはわずかでした。
 彼女は山下弁護士に「何度も金を支払いました、全てあわせれば一千万円を超えていると思います。」と虚偽の証言をしていました。また、現金のことを弁護士は「タマ」と呼び、「ばあさん、タマは用意できるのか?」と言われたということです。この『タマ』発言は他の者の証言でもしばし出て来ますが、弁護士は現金についてこのような表現をしたことはありません。また、何度も弁護士に支払ったということについては、検察当局も証明できなかったことであります(実際に受け取っていないのですから当然です)。あと一つ印象に残ったことがあります。YY美の証言でも出てきましたが、弁護士の指示を録音したとされるICレコーダーの存在についての質問があったときのことです。弁護士から捨てるようにとの指示がありましたからと、彼女はジェスチャーでテープを引き出すような真似をしながら、こうやって捨てたと言っていました。ICレコーダーにテープはありません。このことからも彼女が嘘を言っているのが分かります。
 このKHの後、前述の通りYY美が再度出廷します。このときの証言で、沼津物件について彼女は山下弁護士ではなく、以前よりつきあいのあるNR弁護士を連れて見に行ったと言っています。しかも彼女の運転する車で2人でです。このことから、沼津物件については少なくとも山下弁護士より詳しく知っている弁護士がついていたことが分かります。そうすると、そのような弁護士がいるにもかかわらず、頭越しに山下弁護士が指示し、それに従うなどということがありえるのかという疑問が頭に浮かびました。このあたりの追求はあまりされませんでしたが、私なりの理解では、結局NR弁護士の指示通りにやってもKHやYY美らの目論む神田物件を守るということが出来ず、らちが明かないので山下弁護士に頼んだというストーリーを検察側が作ったのだろうということです。このほかに分かったことは、彼女は山下弁護士に知らせずに何度もHMと会ったり、出かけたりしていたということです。   
                          (つづく)
【2007/03/22 17:55】 | 日本の司法は問題だらけ! | トラックバック(0) | コメント(0)

第1回公判~第3回公判

 平成17年12月15日に勾留理由開示の裁判が行われ、それから約2ヵ月後の平成18年2月20日、第1回公判が東京地方裁判所第515号法廷で開かれました。裁判官は大島隆明、佐藤傑、小林愛子の3名で、以後今日に至るまで法廷も裁判官も変わらずにきております。検察官は沖原史康、大津由香、鈴木朋子、宮川博行の4名でした。山下弁護士の弁護団は2名で、しかも刑事事件を担当したことのない方たちでしたから、最初からかなりのハンデをしょってのスタートです。
 この第1回公判では、人定質問、冒頭陳述の読み上げ及び検察側の釈明が行われましたが、被告人サイドからの質問について検察側はまともに答えず、起訴状の内容の後追い程度のものでしたので、ここでは省略させていただきます。
 3月20日の第2回公判、及び3月24日の第3回公判ではこの事件のキーパーソンの一人であるYY美が検察側証人として呼ばれましたので、彼女の証言を中心に述べていきます。彼女は沼津物件の仮装譲渡について誰からの指示かという質問に対し、「すべて山下先生からの指示です。抵当権についても実態のないものであると伝えました」と答えています。てき除についても弁護士から説明があったとし、こと細かいところまで弁護士からの指示によって動いたという内容のことを述べています。しかし、彼女は検察側の証人であることを忘れないで下さい。すべて検察の作った台本どおりに答えています。彼女は入廷する前から検事と行動をともにし、検察官と挨拶などもしています。彼女自身も主犯の一人として逮捕されていますが、覚せい剤取締法違反で2度の逮捕歴があるにもかかわらず、執行猶予の判決が出ております。このことは、彼女と検察側の間で司法取引があったことを裏付けるものにほかなりません。主犯のHMのしたことについて、全部主語を山下弁護士に置き換えて述べているのでした。私は傍聴しながら、怒りがこみ上げてきました。できるものなら裁判長に大声で彼女を偽証罪で逮捕してくれ!そしてそれをさせる検察側にも責任をとれ!と叫びたいところでした。
 作り話の一つに弁護士会館の地下の喫茶店で、ビールを飲み酔っ払っている弁護士に200万円を渡したとしていることがあります。しかも、領収書ももらっていないとのことです。検察側の狙いは領収書のない収入が弁護士にはあるということでしょうが、人目のあるところでこのようなことをする人間がいるなどとは、常識的に考えてもあり得ません。また、彼女の夫も本件事案の関係者として逮捕されていますが、彼は暴力団の構成員であり、18歳年上であります。彼女は夫婦仲は円満であり、隠し事はなかったとしています。しかし、夫のYKは隠匿した3000万円を盗まれたとしながらも半年間も彼女に言わなかったとしています。元暴力団員だからとか、前科がどうかとか、年の差があるからなどと言うつもりはありませんが、本当に夫婦円満なら3000万円もの大金をなくしたことを隠しだてたりして平気でいられるのでしょうか。ことほど左様にYY美の証言は不自然極まりないものです。
(つづく)
【2007/03/22 12:47】 | 日本の司法は問題だらけ! | トラックバック(0) | コメント(0)

保釈後・・・③

 臨時の場所より事務所を新宿区左門町に移したあとは、今まで遅れていた分を取り戻すべく、めまぐるしい忙しさとなりました。山下弁護士と同じように、冤罪事件で闘っている東京都港区の弁護士事務所に連絡を入れ、どのように支援者の方を集め、どのように権力と闘って来たかを教わりながら、支援要請の文書作成、どのような方にお願いすべきかのリスト作り、そして発送など今まで経験の無いことばかりを試行錯誤しながらやっていきました。そのほか、なれないブログ立ち上げもありましたし、頻繁に行われる弁護団との打ち合わせなど弁護士自身の裁判の準備にもおおわらわでしたから、帰宅が夜遅くなりこともしょっちゅうでした。
 弁護士と弁護団との対立は日を追うごとに深まっていきましたので、見ているだけでもつらいものがありました。また、事務局員と弁護士の考え方の違いなどから意見が衝突することも多く、今にして思うと、よくあの雰囲気の中でここまでこれたと思います。
 このような状況においても裁判は待ってはくれません。平成18年9月22日の第15回公判の後、第16回公判は11月10日に論告求刑、第17回公判は12月11日に最終弁論、正月明けに判決という日程が入れられました。先に述べた港区の弁護士に聞きましたら、正月明け判決というのは最悪だそうです。つまり裁判官は既に有罪心証をもっており、正月くらいは自宅でという温情だろうということでした。さらに、決定的に弁護士と方針をめぐって対立していた弁護団2名が辞任してしまいましたので、弁護人不在となる非常に困った状況に追い込まれました。すぐに、弁護士を紹介してもらえるよう弁護士会をはじめとする各方面にお願いしました。そして、結果として非常にラッキーだったと言えるのですが、紹介を受けて相談に行った弁護士は刑事弁護に強く、裁判の経過途中であるにもかかわらず快く引き受けてくれたことです。それが現在の弁護団です。そして、弁護団の変更を理由に11月10日の第16回公判はなくなり、12月11日に延期となりました。その12月11日の裁判は弁護団の変更の事情説明にとどまり、論告求刑は12月19日の第17回公判となりました。さらに新弁護団が頑張って裁判所と交渉してくれましたので、弁論が一回追加され、第18回公判が2月6日(この日の裁判で私が証人として証言しております)に行われ、3月6日に最終弁論となりました。そして、次回4月17日(火)の第20回公判がとうとう判決となります。どのような判決が出るかは分かりませんが、弁論が追加され最終弁論でも真実の説明をすることができましたので、若干なりとも状況は好転したのではないかと思われます。ですが、それでも厳しい状況にあることに変わりはありません。そして、どのような判決が出ても控訴審に進むものと思われます。これまで何度も申し上げてきておりますが、この判決の日、お時間が許すのであれば是非傍聴に来ていただきたいと思います。東京地裁第515号法廷午前10時開廷予定ですのでよろしくお願いします。

(次回より、順番を追って公判でどのような証言がなされたかを述べていきます。)
【2007/03/19 14:59】 | 日本の司法は問題だらけ! | トラックバック(0) | コメント(0)

保釈後・・・②

 前回の続きに入る前に少し語らせていただきます。
先だっての3月6日(火)に最終弁論が行われました。そこでは、弁護団及び山下弁護士は検察側の不当性について充分に述べることができ、内容のある裁判となりました。傍聴している方たちへも弁護士の思いが伝わり、胸が熱くなるものとなりました。あとは裁判官がどのように判断するかですが、どのような判決が出るにしろ、厳しい闘いが続くことに間違いはありません。4月17日(火)10時からの判決後、弁護団からも出るかもしれませんが、私ども救う会からも声明文を発表する予定ですので、よろしくお願いいたします。また、近日中に、裁判で使用された山下弁護士の意見書を、姉妹ブログ『山下進弁護士を救え!』で公開する予定ですので、どうか、そちらもご覧下さい。

 弁護士は資格を持っていても、事務所登録してなければ活動することが許されてはおりません。ですから、検察の軍門にくだった大家さんに事務所を追い出された後、弁護士の活動拠点をどうするかを決めることが急務でした。そうしないと、せっかく保釈で出てきても、何もできません(もっとも、検察の狙いはまさしくそこにあったのですが)。弁護士は東京弁護士会所属ですが、自宅は埼玉県ですので自宅に登録を移すわけにはいきません。そこで、苦肉の策として私の自宅を弁護士の事務所として登録しました。しかし、実務がやれる場所ではありませんでしたので、知人等に相談していたところ、この場所を使ってくれという方が現れました。ありがたい話でしたので、私は飛びつきましたが、その場所を提供してくれた方のことを知らない人達の中には、話がうますぎるのではないかと疑念を抱く者がいたことも事実です。確かにだまされたがために、このような立場に追い込まれた弁護士のことを考えれば、より慎重に行動すべきであるという意見もわかります。ですが、結局、背に腹は変えられないのでしばらくお世話になることにしました。保釈された後、弁護士自身の友人から事務所を借りられるようになるまでの間、わずか2ヶ月でしたが、実務現場として大いに助かったのは事実です。検察当局の不当な権力行使に苦しむ我々にとって、立場を理解して協力してくれる人がいるということは、本当に励みになりましたし、今も感謝しております。
 今回記載したこの事実はこのブログの目的からすれば、関係ないことであろうと思う方がいるかもしれません。しかし、わかっていただきたいのは、誤認逮捕による被害は予想もつかないところにまで及びますが、不当な権力行使について怒りをおぼえる人も増えてきているということです。私は、これからもこのような理解者を増やしていき、山下弁護士同様に冤罪で苦しむ人たちと、ともに闘えるよう、努力していきます。
(つづく)
【2007/03/07 16:06】 | 日本の司法は問題だらけ! | トラックバック(0) | コメント(0)

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Author:shinnjitu
行政書士の廣瀬直樹です。自分もちょっとしたことから冤罪と言われる事件に関わるようになり、冤罪事件が不当な権力によっていとも簡単に作られ、まわりの人間がどんどん不幸に巻き込まれていくことを知りました。冤罪事件は決して『ヒトゴト』ではありません。

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